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Japanische Klassiker mit Furigana

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しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

「へ。こッちがですかえ」

「そうよ。こちらは山東の及時雨、宋押司さんだ。もしその薄刃で逸まッたことでもしてみやがれ。てめえはたちどころに俺たちの制裁を食うか、この土地にはいられねえはずだ」

「げッ。では、そのお人が」

がらりと薄刃を投げすてて、張はそこへ這いつくばった。そして彼ら仲間の最上な礼と謝罪のかたちをとって「……お見それいたしました。このお詫びにはどんなことをなされてもお恨みには存じません」を繰り返した。

ほどなく二そうの舟はすこし漕いで、一つの洲の陸へみな上がっていた。

枯れ葦をあつめて、一人がカチカチと燧石を磨る。火をかこんで酒をあたため、あり合う器で飲み交わす。

混江龍の李俊が連れていたほかの二人は、出洞蛟の童威と、翻江蜃の童猛だ。

これはすでに宋江も顔見しりのこと。あらためての名のり合いはいらない。

初めてなのは、船頭の張だ。

そこで李俊は、彼に言った。

「今、天下の義人といったら、山東の宋公明さん一人だとは、このへんの百姓漁師だって知ってることだ。それをしかも揚子江に住むてめえが知らねえなンざあ、大恥ッ掻きだぞ。焚き火のあかりでよく拝んでおくがいいや」