Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lesen Sie 新・水滸伝 (しん・すいこでん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 684.899 Zeichen · 1374 Bildschirme

Aozora Bunko

――まアいいや、爺さん、十五両もありゃあ、宿屋払いをして、あとを路銀に国へ帰れようが。……あれまた、シュクシュク始めやがったぜ。よせやい、湿っぽいのはわが輩、大の禁物だと断っているじゃないか。さあさあ、これを持って今夜は流シも休み、早く宿へ帰って身始末の算段でもしておきねえ。なアに宿の亭主が何と吐かそうと、そんな心配は一切するな。わが輩がまた明朝、宿屋の魯家を覗いてやるからな」

これで、さっぱりしたのだろう。金翠蓮父娘が何度も伏し拝んで立ち去った後も、三人は灯ともる頃まで、快飲していた。そして蹌踉と夜の街へ歩き出ると、やがて四ツ辻で、

「――ではまた、いつか会おうぜ」

と史進、李忠、魯提轄、各※(二の字点、1-2-22)帰る先へ袂を別った。

翌朝のことである。――魯達はもう例の憲兵服を纏った偉躯を場末町にあらわして、安旅籠の魯家の入口に立っていた。

見ると、軒下の手押し車に、小さい荷梱や食器籠やボロを包んだ一世帯が、積んである。「さては翠蓮父娘が旅立ちの荷物だな」と、何か安心されたのもつかの間で、奥の方から亭主の喚き声につづいて、翠蓮父娘の詫び声やら悲鳴などがガタガタ聞え出した。