Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
鹿と鸚鵡
しかたがないので、そこに立ちどまって、なおしきりと「ポパイ、ポパイ」と呼びつづけていますと、やがて、ガサガサと木の枝のすれあう音がして、三人の目の前に、ヒョッコリ犬が姿をあらわしました。
少年たちは「アア、よかった」と思いながら、犬の頭をなでてやろうと、その方へ近づいたのですが、ふと犬の口もとに気がつきますと、三人は「アッ」と声を立てて立ちすくんでしまいました。
ごらんなさい。犬の口から下顎にかけて、真赤な血がしたたっているではありませんか。それに肩のへんや足などに傷が出来て、そこから血がふき出しています。
一体どうしたというのでしょう。ポパイは何ものと戦って来たのでしょう。動物にはちがいありませんが、それはどんな動物なのでしょう。もしかしたら恐しい猛獣に出あったのではないでしょうか。そして、その猛獣に追われて逃げて来たのではありますまいか。
三人はハッと目を見かわしました。そして、今にも、その恐しい奴が、むこうのしげみの中から、ヌーッと姿をあらわすのではないかと、思わず身がまえました。
鹿と鸚鵡
少年達は、今にもその猛獣が、ポパイを追っかけて、飛び出して来るのではないかと、思わず身がまえましたが、いくら待っても、何事も起らず、あたりはシーンとしずまりかえっているのです。