Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
やっぱり日本の国籍に入れてやって、日本の名で呼びたいのですが、いろいろな危難にあって、まだ犬の名をきめるひまもなかったのです。
「こまったな、あの犬、なんて呼んだらいいんだい。かまわないや、僕ん家の犬の名をつけちまえ。オーイ、ポパイ、ポパイ、ポパイ――!」
保君がおどけた調子でさけびました。保君のお家の犬はポパイという名だったのです。あの漫画映画の豪傑のポパイから取ってつけた名です。
「変なの。ポパイっていうのかい?」
哲雄君が、ちょっと不服らしくいいましたが、保君は耳もかさず、ポパイポパイとよびつづけています。保君にしては、ポパイはどんな相手にもまけない豪傑で、その上なんとも言えない親しみがあって、こんないい名はないじゃないかと考えているのです。
三人は犬を呼びながら、林の奥へ入って行きました。そして、椰子の林をぬけますと、そのへんからだんだん背の低い木が多くなって、それが向こうの山の大森林へとつづいているのですが、むろん道があるわけでなく、木のしげみが深くなるにつれて歩きにくくなり、むやみに入って行っては道に迷いそうで、もう進むことも出来なくなってしまいました。