Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme
……すがすがしいが、心細い、可哀な、しかし可懐しい、胸を絞るような駅路の鐸の音が、りんりんと響いたので、胸がげっそりと窪んで目が覚めるとね、身体が溶けるような涙が出たんだ。
その二階越の女が、どうしても姉なんだ。いや清葉だった。しかもつい近頃の事なんだよ。」
「…………」
「話が前後になったんだがね、……夢を見たのは、姉がもう行方知れずになってからです。」
「行方知れず?……」と手を支く音。
「私がとにかく、今の学校を卒業すると、妹には代々の位牌を、私にはその一組の雛と、人形を記念に残して観音様の巡礼に、身は亡きものと思っておくれ、――妹に――達者でおくらし、――私に、晋さん御機嫌よう――
妹には夫がある。
この行方を探すには、私が巡礼に出なければならないんだ。
が、それは今出来兼ねる。
けれども、夢にも快く逢える事か、似た人にさえ思いのままには口も利けない。七年越し(私は姉が欲しい、……お前さんが欲しい、清葉さん。)と清葉に云った。
今夜思切って言ったんだ。
ただ他人でありたくない! が、いまこの二人は、きょうだいになり得る世界を持たん。夫婦になりたい。