Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme
四十四
」
「あら、お店の前の袖垣に、朝顔の咲いた、撫子の綺麗だった、千草煎餅の、知っていますとも――まあ、お見それ申して済まないことねえ。」
はずんだ声も夜とともに沈んで聞えて静である。
「滅相な、何の貴女。お忘れ下さるのが功徳でござりますよ、はい、でも私はざっとお見覚え申しております、たしか……滝の家さんのお妹御……」
「ええ、小女い方よ、お爺さん、こんなになって……お可懐いのね。」
四十四
「御主婦さんは、」
「養母ですか。息災ですよ。でも、めっきり弱りました。」
「私、陰ながら承って存じております。姉さんが、お亡くなりになりましたそうで、あの方はお丈夫で。……貴女はお小さい時から悪戯もなさらず、いつもお弱くっておいでなさりましたが、しかし、まあ、御機嫌よう、御全盛で。」
「いいえ、全盛どころではござんせん。姉が達者でいてくれますと、養母も力になるんですけど、私がこんなですからね。――何ですよ、いつも身体が弱くって困りますの。」
「お見受け申しました処でも、ちっと蒲柳なさり過ぎますて。」
何やら、もの思わしげな清葉の容子を、もう一度凝めて視て、
「もっとも柳に雪折なし、かえって御心配の無いものでござります。