Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme

Aozora Bunko

手に手

八

私は直接に見たことはありませんけれど、……でしょうと思いましたから。で、なくって、誰に肖ていましたの、姉さん。」

「まあ、お千世さん、肖たってのはその事なの。……じゃ、やっぱり、気の迷だったんだよ。」とうっかりしたように色傘を支く。

「いいえ、気の迷いじゃありません。私はまったく。」

「そうね、……折があったら、お千世さん、一所におまいりをしようねえ。」

手に手

八

「成程、蜜豆屋じゃなかったわね。」

飴屋が名代の涎掛を新しく見ながら、清葉は若い妓と一所に、お染久松がちょっと戸迷いをしたという姿で、火の番の羽目を出て、も一度仲通へ。どっちの家へも帰らないで、――西河岸の方へ連立ったのである。

けれども、いずれそのうち、と云った、地蔵様へ参詣をしたのではない。そこに、小紅屋と云う苺が甘そうな水菓子屋がある。二人は並んでその店頭。帳場に横向きになって、拇指の腹で、ぱらぱらと帳面を繰っていた、肥った、が効性らしい、円髷の女房が、莞爾目迎えたは馴染らしい。

「いらっしゃいまし、……唯今お坊ちゃんがお見えになりましたよ。」

「おや、そうですか、小婢がついて。」

と小さな袱紗づつみをちょっと口へ、清葉は温容なものである。