Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme

Aozora Bunko

檜木笠

三

……近い処が、西河岸にござらっしゃる、ね、あの、目の前であったろうずりゃ、お地蔵様はどうお扱いなさりょうかと、つくづく思っていましたよ、はい。……」

と後で人にそう云った。またこの飴屋が、喇叭も吹かず、太鼓をトンとも鳴らさぬかわりに、いつでも広告の比羅がわり、赤い涎掛をしている名代の菩薩でなお可笑い。

「笹や、笹々笹や笹、笹を買わんせ煤竹を――」

大高うまい、と今呼ばれた、件の(鼬みめよし)が、笹をわざと、島田の上で、ばさばさと振りながら、足踏をして唱出した。

声を揃えて、手拍子で、

「笹を買わんせ煤竹を――」

ここで三音諧張上げる。気障な調子で、

「大高源吾は橋の上ええ。」

檜木笠

三

「あら、お止しなさいよ、そんな唄。大嫌だわ。二階に寝ている姉さんが、病気で疳が立っておいでだから、直ぐに聞きつけて、沢山加減を悪くするからね……ほんとうに嫌なのよ。」

と若い妓は頭を振るように左右を顧る。

「何が嫌だい。」

「生意気云うない。」

「状あ! 女郎奴、手前に嫌われて幸だ。好かれて堪るかい。」と笹を持ったのが、ぐいとその棹を小脇に引くと、呀、斜に構えて前に廻った。

「嘘よ、お前さんじゃないのよ。