Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Lesen Sie 日本橋 (にほんばし) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.697 Zeichen · 177 Bildschirme
そっちは見返しもしないのである。
「お年寄を、こんなこと、何て乱暴なんだろう。」
「はいはい。」
爺さんは居ざり起きて、自分がたしなめられたごとく、畏って、やっと口を利く。……
「恐入りましてござります、はい。」
「音がしましたわ、串戯ではありません。さぞお痛かったでしょうねえ。怪我をしたんじゃありませんか。」
前刻から響いていた、鉄棒の音が、ふッと留むと、さっさっと沈めた鞋の響き。……夜廻りの威勢の可いのが、肩を並べてずっと寄った。
「どうした、」
「どうしたんだえ。――やあ、姉さん。」
「頭たち、御苦労です。……今、そこへ駆出して行った大な男なんだよ。」
「膃肭臍。」
「赤熊。」と二人は囁いて、ちょっと目配。
「姉さん、こりゃ何かい、お前さんお係合なんですかい。」
「いいえ、私はただ通りかかったばかりなんです。でもまあ遁げてくれて可かったけれど、抵って来たらどうしようかと思ったよ。……可哀相に、綺麗な植木の花が。」
清葉は桜草の泥鉢を、一鉢起して持ちながら、
「手伝って、そして、よく見て上げて下さいな。遅うござんすから、私は失礼ですが。」
一人は組合の看板を、しゃん、と一ツ膝に控えて、