Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.462 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

四月二十三日

五月六日

五月八日

五月九日

「どうして結婚なんぞしたんです? 馬鹿な!」

英男さんが世話して作ったフランス水仙、黄紅のチュウリップ母上持って来て下さる。九州へ父上と行かれるかもしれぬ由。ゆくべしゆくべし。一緒に行って置かれるうちに行ってお置きなさい。

〔欄外に〕

Yの妹の良人神沢という人嗜眠性脳炎の由。Y、夕食後心痛しあわれであった。

ふと本箱の間よりAが安積によこした手紙出づ。心痛む。かなし。

四月二十三日(木曜)

昨夜より雨。この頃比較的雨多し。

仕事二枚ばかり。左右のとなりやかまし。左ではブリキをたたく。右ではモーターのあの神経をすりへらすような音、たまらず。

五月六日(水曜)

仕事六十一枚までゆく。

五月八日(金曜)

「蘇芳の花」六十五枚、『改造』に送る。

五月九日(土曜)

京都に立つ。

三本木、信楽、中井氏の紹介、いかにも素人くさい、ごみごみした、楽な家なり。

玄関で中井夫人に会い、一緒に出、新三浦で食事(水だき)Y、何となくそわつき電話をかけ、お琴をよぶ。

お琴、うすでな、一寸利口な、腹に毒のなさそうな女、二十九位と思われる。客にだまされた話をする。黒重が女房をもらい自慢でどこでもつれ歩くことを喋る。