Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.462 Zeichen · 72 Bildschirme
五月十三日
五月十四日
五月十五日
二月堂のところにあるお百度ふむ竹ぎれ、夕照。
五月十三日(水曜)
法華寺 十一面観音。
唐招提寺 金堂
千手観音、鑑真
薬師寺。三重の塔、美しき美しき水煙。
俥で廻り、郡山から法隆寺に来る。
五月十四日(木曜)
大黒や、不親切なり、そしてボル、よろしくない。(元禄踊の屏風はわるくなかった。)法隆寺、本堂の壁画、西の仏と側立の美、実に美しい。印度的だ。自分はコーレアンの作とは信ぜず、ラジプット・ペインティングの中に集められたものとごく似たもの(線の活々しさ、純粋さ、)豊満さ、特に眼、唇の特長などを認める、ただ純インドのあの圧迫的くらさは少し。忘れ得ぬ印象を得た。夢殿。八角、八葉の蓮花の意味、余り周囲のつまって居るのが殆ど不思議。秘仏、傍から見、そのうっとりと心をひきつける美に酔う。正面には或神秘的奇怪さあり。
〔欄外に〕
中宮寺、観音。
推古の特色を現した衣文、童女的美あどけなさ。
ひる頃法隆寺で雨に会い、自動車で駅までゆく。京都へかえり、ステーション上ル、新で食事。
五月十五日(金曜)
葵祭り。このためにかえったのだが奈良で勉強し、充実した芸術品を見て来たので、空虚でつまらず。