Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ろうごくのはなよめ
牢獄の花嫁
吉川 英治
Lesen Sie 牢獄の花嫁 (ろうごくのはなよめ) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.213 Zeichen · 325 Bildschirme
星夜潜行
そうなると、いくら隠遁の身でもなかなか忙しいから、これはひとつ、八丁堀にいる捕物の上手、岡倉鳥斎を抱きこんで、あれに頼んだらどうだ」
「その岡倉殿は、数ヵ月まえに、幕府のおいいつけに依って、蝦夷松前の漁場公事のお調べに出張中でございます」
「ハハア、そうかそうか、そんな噂だったな。では? ……」
と老人、しばらく眼をふさいで考えていたが、やがてある人間を思いうかべたらしく、
「む、ちょうどいい人物がある。あれならば、年は若いし、頭脳はすばらしくよいし、決してこの江漢にも負けはとらぬ名捕手と思う。わしが推挙すれば、彼よりほかはない」
と口を極めて、賞めた。
南、北の両奉行のうちで、今、老先生にも負けをとらない名捕手とはいったい誰であろうか、と東儀与力は、首をひねった。
星夜潜行
達眼は達眼を知るという。江漢老人の眼識で見て、あれほどに賞める人物ならば確かなものであろう、と東儀与力は、はやくその誰であるかを聞きたい気もちに駆られた。
「だが東儀、それは江戸詰の人間ではないぞ」
「や、それでは困りますな」
「なに困りゃせん。折よくも彼は、永らく公暇をいただいて、目下東都へ遊歴に来ておるんじゃ」