Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

と前の地主に話していた。

「どうです、林さんに一つ案内してもらおうじゃありませんか。ちょうど昼時分で、腹も空いている……」

校長はこう言って同僚を誘った。みんな賛成した。

上町の鶴の湯はにぎやかであった。赤いメリンスの帯をしめた田舎娘が出たりはいったりした。あっちこっちから贈ったビラがいっぱいに下げてあって、貞さんへという大きな字がそこにもここにも見えた。氷見世には客が七八人もいて、この家のかみさんが襷をかけて、汗をだらだら流して、せっせと氷をかいている。

先生たちは二階に通った。幸いにして客はまだ多くなかった。近在の婆さんづれが一組、温泉にでも来たつもりで、ゆもじ一つになって、別の室にごろごろしていた。八畳の広間には、まんなかに浪花節を語る高座ができていて、そこにも紙や布のビラがヒラヒラなびいた。室は風通しがよかった。奥の四畳半の畳は汚ないが、青田が見通しになっているので、四人はそこに陣取った。

一風呂はいって、汗を流して来るころには、午飯の支度がもうできていた。赤い襷をかけた家の娘が茶湯台を運んで来た。肴はナマリブシの固い煮付けと胡瓜もみと鶏卵にささげの汁とであった。