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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

もう自分は堕落したというような悔いもあった。

麦倉河岸には涼しそうな茶店があった。大きな栃の木が陰をつくって、冷めたそうな水にラムネがつけてあった。かれはラムネに梨子を二個ほど手ずから皮をむいて食って、さて花茣蓙の敷いてある木の陰の縁台を借りてあおむけに寝た。昨夜ほとんど眠られなかった疲労が出て、頭がぐらぐらした。涼しい心地のいい風が川から来て、青い空が葉の間からチラチラ見える。それを見ながらかれはいつか寝入った。

かれが寝ている間、渡し場にはいろいろなことがあった。鶏のひよっ子を猫がねらって飛びつこうとするところを茶店の婆さんはあわてておうと、猫が桑畑の中に入ってニャアニャア鳴いた。渡し舟は着くたびにいろいろな人を下ろしてはまたいろいろな人を載せて行った。自転車を走らせて来た町の旦那衆もあれば、反物を満載した車をひいて来た人足もある。上流の赤岩に煉瓦を積んで行く船が二艘も三艘も竿を弓のように張って流れにさかのぼって行くと、そのかたわらを帆を張った舟がギーと楫の音をさせて、いくつも通った。一時間ほどたって婆さんが裏に塵埃を捨てに行った時には、縁台の上の客は足をだらりと地に下げて、顔を仰向けに口を少しあいて、心地よさそうに寝ていたが、魚釣りに行った村の若者がを下げて帰る時には、足を二本とも縁台の上に曲げて