Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

「でもまだ早いから」

「でも、こうして離れていては、お前がどんなことをしているかわからないし」と笑ってみせて、

「それに、お前だッて不自由な思いをして、いつまで学校にいたッてしかたがないじゃないか」

「お母さん、そんなこと言うけれど、僕はまだこれで望みもあるんです。いま少し勉強して中学の教員の免状ぐらいは取りたいと思っているんだから……今から女房などを持ったッてしかたがありゃしない」

「そんな大きな望みを出したッてしかたがないじゃないかねえ」

「だって、僕一人田舎に埋もれてしまうのはいやですもの。一二年はまアしかたがないからこうしているけれど、いつかどうかして東京に出て勉強したいと思っているんです。音楽のほうをこのごろ少しやってるから、来年あたり試験を受けてみようと思っているんです。今から女房など持っちゃわざわざ田舎に埋れてしまうようなもんだ」

「だッて、はいれたところで学費はどうするんのさねえ?」

「音楽学校は官費があるから」

「そうして家はどうするのだえ?」

「その時は父さんと母さんで暮らしてもらうのさ。三年ぐらいどうにでもしてもらわなくっちゃ」

「それはできないことはないだろうけれど、父さんはああいうふうだし、私ばかり苦労しなくっちゃならないから」