Japanische Klassiker mit Furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
五十一
五十二
向こうの料理店から、三絃の音が聞こえた。
三人は氷店に休んで行くこともある。母親は帰りに、八百屋に寄って、茄子や白瓜などを買う。局の前で、清三は母親を先に帰して、荻生さんの室で十時過ぎまで話して行くことなどもあった。
五十一
七月十五日の日記にかれはこう書いた。
「杜国亡びてクルーゲル今また歿す。瑞西の山中に肺に斃れたるかれの遺体は、故郷のかれが妻の側に葬らるべし。英雄の末路、言は陳腐なれど、事実はつねに新たなり。英雄クルーゲル元トランスヴァール共和国大統領ホウル・クルーゲル歿す。歴史はつねにかくのごとし」
五十二
医師はやっぱり胃腸だと言った。けれど薬はねっから効がなかった。咳がたえず出た。体がだるくってしかたがなかった。ことに、熱が時々出るのにいちばん困った。朝は病気が直ったと思うほどいつも気持ちがいいが、午後からはきっと熱が出る。やむなく発汗剤をのむと、汗がびっしょりと出て、その心持ちの悪いことひととおりでない。顔には血の気がなくなって、肌がいやに黄ばんで見える。かれはいく度も蒼白い手を返して見た。
「お前ほんとうにどうかしたのじゃないかね。しっかりした医師にかかってみるほうがいいんじゃないかね」