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Japanische Klassiker mit Furigana

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いなかきょうし

田舎教師 他一編

田山 花袋

Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme

Aozora Bunko

いろいろな話が絶え間なく二人の口から出る。

「君はどう決まった?」

しばらくして清三がたずねた。

「来年の春、高等師範を受けてみることにした。それまでは、ただおってもしかたがないからここの学校に教員に出ていて、そして勉強しようとおもう……」

「熊谷の小畑からもそう言って来たよ。やっぱり高師を受けてみるッて」

「そう、君のところにも言って来たかえ、僕のところにも言って来たよ」

「小島や杉谷はもう東京に行ったッてねえ」

「そう書いてあったね」

「どこにはいるつもりだろう?」

「小島は第一を志願するらしい」

「杉谷は?」

「先生はどうするんだか……どうせ、先生は学費になんか困らんのだから、どうでも好きにできるだろう」

「この町からも東京に行くものはあるかね?」

「そう」と郁治は考えて「佐藤は行くようなことを言っていたよ」

「どういう方面に?」

「工業学校にはいるつもりらしい」

同窓に関する話がつきずに出た。清三の身にしては、将来の方針を定めて、てんでに出たい方面に出て行く友だちがこのうえもなくうらやましかった。中学校にいるうちから、卒業してあとの境遇をあらかじめ想像せぬでもなかったが、その時はまたその時で、思わぬ運が思わぬところから向いて来ないとも限らないと、しいて心を安んじていた。