Japanische Klassiker mit Furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme
……という風に、友田の子分連中から、脅迫されとるらしいですよ。どうしても、結束が出来ません」
勝則は、沈痛な顔をした。
「昔から、同じ流儀じゃ。小頭の足なみも乱れて来た。……どげしたら、ええか……?」
金五郎は、腕組みして、絶望的な表情を浮かべた。大抵のことにはへこたれぬのであるが、この問題には、頭が疼く。
(友田喜造が、話してわかるような男なら、ええとじゃが、……)
談合ということが、絶対不可能であることは、長い経験で、いやというほど、身にしみている。どんな話しあいをしてみても、けっして実行しないし、寝返りを打って、相手をおとしいれてしまう。その苦杯を幾度なめたか知れない。
マンは、相かわらず、いても立っても居られないほど、はがゆくてならぬ様子だ。
「お父さん、あれよ、ストライキ、思いきって、ストライキをやんなさい。そうせにゃ、片づきゃせん」
自分が采配でも振りたげに、いらだつ語調でいうのだった。
「おれも、それを考えんことはない。勝則とも話しとる。……じゃけど、それは、藪蛇の危険がある。もし、共働組が抜けたら、……いや、かならず裏切る。……そしたら、今度こそ、洗いざらい、根こそぎ、港中の仕事は、友田一派に取られてしまう。