Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
「そうさ。しかしよくなったよ」
と松村君は監督者だ。
「堀口改心か」
と細井君が笑った。
「たしかに改心した」
と高谷君も十分みとめている。
「いや、そういう号だよ。教科書にも雑記帳にも堀口改心と書いてある」
「それぐらい真剣ならもう大丈夫だ」
「きみもなぐったかいがある」
と細井君は十日前の喧嘩を思い出した。
「いや、僕だってずいぶんやられている」
と高谷君はこの頃ようやく血目がなおった。
正三君は口のとんがりがひっこんでから土曜日にお暇をもらって家へ帰った。久しぶりだから話がたまっている。それにお父さんや兄さんに相談したいことがあった。
「いつもおやしきの自動車ね。えらいものね、正ちゃんは」
と君子姉さんが感心した。正三君はいただいてきたおみやげを並べて、
「奥様からお父様お母様へよろしくとございました。いずれその中またお伺いしていろいろとお話し申しあげたいと存じますが、お殿様はご満足でございますから、ご安心くださるようにっておっしゃいました」
とよどみなく口上を述べた。
「少し大きくなったようね」
と君子姉さんと貴子姉さんがかわりがわりに頭をなでてくれた。
「もういやですよ」