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Japanische Klassiker mit Furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

やるとも!

「しかし急に絶交するわけにもゆきません」

「おれと遊べ。おれと仲よしになればあんな奴らは逃げてゆく」

「…………」

「なにを考えているんだい?」

「…………」

「おい、子分になるか?」と堀口生がつめよったところへ、

「おいおい、なにをしている?」と細井君が現われた。

「うるさい。あっちへいっていろ!」

と堀口生は頭からきめつけた。

「おれの勝手だ」

と細井君は負けていない。

「細井!」

「なんだ?」

「きさまはうそをついたな」

「どうして?」

「花岡のところへ遊びにゆかないといっておいてゆきやがったじゃないか? ここにいる尾沢が証拠人だぞ」

「…………」

「名前は細井だが、ふとい野郎だ」

「大でき大でき!」と今しそこへよってきた子分の尾沢生が手をたたいた。

やるとも!

正三君をいじめていた堀口生は、

「やい、きさまはおれのことを低能といったな」

と今度は細井君に喧嘩をふっかけた。

「…………」

「おい、なんを考えている? またうそをつくつもりか?」

「…………」

「ここにいる尾沢が証人だぞ。さあ、どうだ?」

と両手の拳をさかだてて動かしながらつめよってくる。拳闘のまねだ。活動で見おぼえて始終稽古しているから、堀口は強いということになっている。