Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

「どういたしまして」

「実は急に思いつきましてな」

「ははあ」

「当休暇中のご指導方針についてご意見を伺いたいと存じましてな」

と安西先生は説明を始めた。この二、三日それとなく拝見しているが、若様がたはどうも無為に時間をおすごしになる。ご生活が不規則におちいりやすい。おそばに奉仕するものとしては、このへんを少し考えてみる必要がありはしまいかという要領だった。

「いかがなものでしょうかな?」

「さあ」

と両先生は首をかしげた。

「ご相談の項目を書きしたためてみました。順次にご意見を伺いましょう。第一はご補習の件です」

「はあ」

「休暇中一時間でも二時間でも学科をおすすめ申しあげることはいかがなものでしょうかな?」

「さあ」

「ごむりでしょうかな?」

「さあ」

「照彦様だけはとにかく、照正様も照常様もご成績がおよろしくありませんでした」

「しかしご平常でもご予習ご復習をお好みにならないのですから、休暇中は……」

と有本さんが口ごもった。

「かりにおすすめ申しあげましても、四、五日すればお正月ですから、また……」

と矢島さんも遠慮がちだった。

「なるほど」

「それよりも新年早々お始めの方がよろしいではなかろうかと存じられます」