Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
別に屋敷に犬や猫が入って来てさらって逃げるような形跡もないのに、知らぬ間にその羽数が減ってゆくので、早くも迷信高い近所の人々は、古い屋敷だからおおかた古狸か狐の類が住んでいて、夜間ばけて出て鶏をさらってゆくのだろうと言い出した。最初のほどは少佐も全然取り上げなかったが、考えれば考えるほど不思議なので、あるいはそうかと疑い出した。そこで隣人の勧めにより、裏の林の中に小さな祠を建てて妖怪退散の祈祷を行ったが、不思議にもそれ以来は、言い合わしたように鶏の数が減らぬようになった。さてこそ古狸の類の仕業に違いないとの評判は、ますます高く伝えらるるに至った。その後、少佐は他へ転任の命令に接して、自然この家を明け渡すこととなった。ところが、化け物屋敷の噂が高くなっているときなので、だれもその後を進んで借りようとする者がない。さァ、そうなると妖怪はますます跋扈するわけで、ガランとした空き家に夜な夜な、さまざまな不可思議な現象が繰り返された。ところがこんなときにも、ものずき連は、「ばかな、今の世の中にそんな不思議があってたまるものか、おれが一つ探検に出かけてやろう」