Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
第二一段 東京の迷信
になったとも申している。とにかく、この村にては松の木は一本もなく、もし他より持ちきたったならば、早速これをすてて御禳いをするというありさまである。
東京以東の迷信談はこのくらいにとどめて、これより東京市中の迷信に話を移そうと思う。
第二一段 東京の迷信
東京の迷信はなかなか盛んなもので、縁起ということが最もやかましい。まずその一例を挙ぐれば、スルという語を嫌ってアタリという。例えば、硯箱をアタリ箱といい、すりこぎをアタリギといい、すりばちをアタリバチといい、鯣をアタリメというの類である。また、ハタキをサイワイといい、梨をアリノミといい、猿をエテというも、みな縁起のよきを望むためである。また、東京人は茶を嫌うことはなはだしい。年始の贈り物に茶をやったならば、縁起が悪いとて御禳いをするほどである。これは、茶は葬式の贈り物ということから嫌うのである。今一つは、人を茶にするということからも嫌われる。そこで茶のことをデバナという。
また、東京にては電話の番号までに縁起がやかましい。その中に一般に嫌われるのは四九八九、これは四苦八苦、三七八六、これはみな病む、三七四二、これはみな死に、四二七九、これは死に泣くというので、嫌われるそうだ。