Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
あるいは牛の糞を乾かして、炉中にいぶしておることもある。実に不潔の迷信といわねばならぬ。あるいはまた、ガンジスの河には神が住んでおるから神川なりと称し、その水中にて溺死するはめでたいように思い、ひとたびその水にて手足を洗えば六根清浄となり、身心の穢れが一時になくなると信じておる。バラモン教にて神都といわるるベナレス市には、毎年大祭の際に信者が四方より集まり、その傍らを流るるガンジス川にて沐浴するのは名高い話である。また、その川の水を携え帰って水瓶にたくわえ、年中いつでも不浄と感じた場合には、たといその水が腐敗していても構わず、これをすすぎかけて穢れを払うことになっておる。
余がインド漫遊中に実見したことだが、インド人は己の影が食中に入れば、その食をすてて決して食べぬ。これは彼らの迷信であるそうだ。また、インド人が己の髯を毛抜器をもっていちいち抜き取るのを見た。これも彼らの迷信で、顔面にかみそりをあてることを嫌うとのことだ。
インドにてはバラモン教が最多数を占めているけれども、そのほかにマホメット教、火教等が並び行われておる。この異なりたる宗教の間は、ただに結婚を交えぬどころではない。