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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいしんとしゅうきょう

迷信と宗教

井上 円了

Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

されば、日柄の詮議もばかばかしいものである。諺に「知らぬが仏」というが、日柄などは知らぬ方がはるかにましだ。

家を建つるに三輪方というものがある。この日にたてまえした家は必ず倒れるとて、大工などは大いに嫌う。その繰り方は知らざれども、亥、寅、午についての配合の規則があるそうだ。つまり十二支にもとづいたもので、迷信なることはもちろんである。

灸をするまでにも日によって吉凶ありと申すが、これについて一例を挙ぐれば、むかし大阪に名高い名医があって、人のもとめに応じて灸も行ったそうだ。ある人が、「灸をするに凶日と禁所ありというが、果たしてしかるやいかん」と問いたれば、その医師は「たしかにあり」と答えた。さらに、「いずれの日、いずれの場所」とたずねたれば、「灸すまじき日は正月元日、灸すまじき場所は目玉である。その他はすこしも構わぬ」と答えたそうだが、さすが名医だけに言うところも人に卓絶しておる。

余が、縁起、日柄などについて詠んだ歌がある。

方角や家相日柄のよしあしを

知らぬが仏知るは大馬鹿

その結局、はじめより全く知らぬ方が、なによりのしあわせとなるわけだ。