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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいしんとしゅうきょう

迷信と宗教

井上 円了

Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

第一六段 山陰の迷信 一(人狐)

夜桜は、一夜のうちに自然に桜が開くのである。田植えは、一夜の間に自然に田植えができるのである。余はこの二者を実見せざれども、今一つの釜鳴りは現場を拝観した。これは備中の吉備津神社の境内にあって、家族に病人あるもの、ここに来たって祈祷を請えば、その癒ゆるやいなやを、釜の鳴る声のいかんによって判断するのである。釜の鳴るの理は物理学上の研究に属することと思うが、もし、その声が真に神の命令である、神は口なきために釜をして言わしむると信ずれば、迷信といわねばならぬ。

その他、播州には明石に人丸神社がある。この神社より古来、火よけと安産の守り札が出ることになっている。もとより守り札そのものは迷信というわけではないが、その社は柿本人丸を歌神として祭っている所で、火よけ、安産と全く関係がない。なにゆえにかかる御札を出すかとたずねてみると、俗人は、神社の名が「ヒトマル」だから、「火が止まる」に相違ない、またヒトマルは「人生まる」と音相近きより、安産に効あるべしと信じていると聞いたことがある。果たしてかかる理由より起こったとすれば、滑稽的迷信といわねばなるまい。

第一六段 山陰の迷信 一(人狐)