Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

」

高橋さんが残念そうにいいました。

「警察としては、身のしろ金などおだしになることをおすすめはできません。しかしこのチャンスをはずすと、賢二君をとりもどすことが、むずかしくなります。こちらは、このチャンスをうまく利用するのです。わたしの部下の、うでききの刑事を十人ばかり、そのばけものやしきの地下室のまわりにはりこませます。むろん、みんな変装をして、あいてにさとられぬようにします。そして、あなたが、賢二君をとりもどすのを、たしかめたうえ、怪人団を、まわりからかこんで、ひっとらえてしまいます。お金もとりかえします。しかし、お金はにせものではいけません。あいても、じゅうぶん用心しているでしょうから、にせものと気づかれたらおしまいです。やはり、ごめんどうでも、ほんとうの札たばを、用意してくださらなくてはいけません。ねえ、明智さん、このほかにてだてはないと思いますが……。」

中村警部が相談するようにいいますと、明智はあまり乗り気でもないようすで、

「警察としては、そうするよりしかたがないでしょうね。しかし、あいてをにがさないようにしてください。賢二君をとりもどすまでは、けっして、あいてに気づかれてはいけません。