Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんな間抜けなものじゃありませんよ。兎も角読んで見て下さい」

「少し怖いなア、果し状なんか謝るぜ」

平次はそういいながら、件の一と品を取上げました。手拭をほどくと、中からコロリと落ちて、畳の上で燦然と光ったのは、径二寸ほどの、山吹色の丸環が一つ。

「こりゃ何んだえ」

「手紙を読んで下さいよ」

平次は黙って環をながめておりましたが、牛の鼻輪ほどある黄金の環が、何んのまじないになるのか、まるっきり見当もつきません。

環と一緒に半紙を四つ折にして、畳んだ手紙が一通、押し開くとかなりの達筆でこう書いてあるのでした。

銭形の親分、気の毒だが今度は面目丸潰れだろう。斑六人組の正体も、四人を殺した下手人も、親分は金輪際わかるまい。この儘一万二千両の御用金を、俺が一人占めにしたところで、どこからも文句はつけられまいが、俺は人間が正直だから、黙って自分だけ甘いしるを吸ってはいられない。一万二千両の御用金を取出す前に、もう一度親分にも天機をもらして置こう。

○月○日○刻、六十上でお目にかかる。

おやじの口の中、斑組、三申念のために黄金の環を貸してやる、これを何に使ったものか、よく考えるがよかろう。