Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

そう言われるとそれまでのことですが、博奕打の賽ころなら、刺青にしても二つ並べて彫りそうなものですが、たった一つ六だけを彫ったところに腑に落ちないものがあります。

「半兵衛は腕が出来ていたことだろうな」

平次は妙なことを訊ねました。

「腕自慢でございました。柔術も剣術も、弓も馬もひと通りはやったが、わけても剣術は自慢だったようで、免許とやらを取って居ると言っておりました」

「それが苦もなくやられるというのは――」

それが平次には呑込めなかったのです。仮にも一流の免許を取ったものが、何んの抵抗の様子もなく、蟲のように刺されて宜いものでしょうか。

「ふだん、附合って居るのは、どんな人達だ」

「あまりお附合いはありません。御近所の受けは良い方ですが」

「配偶も子供もないのか」

「ないようでございます」

「金はどれくらいあると思う」

平次の問いは飛躍します。

「それは私にはよくわかりませんが、これで私もどうやら千両分限になった――と言って居たのは、去年の夏あたりでございます――もっともそのうち九百両までは貸した金だが、とも言っておりました」

お栄の言葉はなかなかよく説明が届きます。