Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme
「――」
「皆んな相手があせり始めた証拠だ」
「で、これから何をやりゃ宜いんです、親分」
「一万両の金を捜し出して、お上で没収するのが第一だよ。悪者どものめあてをなくすることだ」
「それは何処にあるんです」
「先刻お前に持たしてやった、紙片の謎のような文句の中に隠してあるよ」
「それがわかったんで?」
「おれは謎を解いたよ。精いっぱい下っ引を集めて、おれと一緒に来るが宜い。一万両の小判を間違いもなく捜し出してやる」
平次は起ち上がりました。自信に満ちた姿です。
平次が早くも謎を解いたというのは、どんなに八五郎を有頂天にさせたことか。
「隠した場所は何処です、親分。あの書いたものがなくても大丈夫ですか」
「安心するが宜い。おれはあの紙片と一と晩睨めっこをしていたんだ。皆んな空で覚えてしまったよ」
「ヘエ」
「相手も悪あがきをするに違いない。明るいうちに始末するように、精いっぱいの人手を集めてくれ」
平次は直ぐ実行に移りました。八五郎を飛ばして近所の下っ引――湯島の吉を呼び出させ、それからそれへと檄を飛ばして、半刻経たぬうちに、平次の家へ集まったのが十人。
「あれだけありゃ宜いでしょう、親分」