Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

「何人集めた」

「丁度十人です」

「お前を勘定に入れると千十人か」

「ヘエ?」

「お前一人が千人力さ――さア来い、少し遠いぞ」

平次はもう明るい日ごろの平次に還っておりました。明神下から両国まで飛ぶと、そこから早船を仕立てさせて、いっ気に綾瀬へ――。

「何処へ行くんです、親分。駆け出した方が早かありませんか」

八五郎は舟足の遅いのに気を揉んで、自慢の鉄脚をたたいたりしております。

「後をつけられているんだよ。船で行くと相手がマゴつくから面白いじゃないか」

平次は面白そうに、両国橋の上をウロウロする二、三人の影を指さしました。綾瀬川を少し上ると関屋の里から、花菖蒲の名所の堀切村になります。

「ここだよ、八。謎の文句の最初のあやめというのは」

「花合せじゃなかったんですね――三ノ二というのは何んです、親分」

「三ノ二じゃない、二ノ一だよ。相手にあの紙片を引渡すとき、おれは謎の文句に少しばかり細工をしたのさ。二ノ一へ一本ずつ棒を引くと、三ノ二になる」

「なるほどね、ところで、その二ノ一というのは?」

「釣場の番号か、石垣の数だろうよ」

「ヘエ」

「近江屋半兵衛は釣りが道楽だったと聴いて、おれは謎を解いたよ。