Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme
が、追々わかるだろうよ」
そんなことをいいながら、裏門を中心に、右と左に植込みや建物の間を縫って、平次の探索の足は伸びます。
「平次殿変なことがあるが」
大橋要人は植込みを抜けて顔を出しました。
「変なことと仰しゃると?」
「庭男の与吉の死骸を取片づけると、床の下から、小判で五十両という金が出て来たのだが、年に四両の給金をそっくり溜めても五十両にするには十何年もかかる。一寸腑に落ちないことではないか」
大橋要人はうさんらしく鼻の穴をふくらませるのでした。
「それでわかりましたよ、大橋様」
「何が?」
「こんなことを申し上げると、お腹立ちだろうと思って、実は今まで黙っておりましたが」
「――」
「当御屋敷の中に、曲者の手引きをした者があったのでございます」
「手引き?」
「御屋敷内のことが、筒抜けに相手にわかっておりました。それから御門通行の手札を門番控所から盗み出して、相手に売った者があるに違いありません。何枚なくなっているか、訊いて参りましょう」
平次と八五郎と大橋要人は、早速裏表の門番に当ってみました。
蔵屋敷の門鑑、つまり出入りの町人に預けてある手札は全部で三十枚。