Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

黄金豹のレスリングです。

「オヤッ、きさま、人間だなッ!」

とっ組みあいながら、黄金豹が、人間のことばでわめきました。

「きさまこそ、人間だろう。人間が金色の豹の皮をかぶって化けているんだ。」

金庫の中にかくれていた豹も、同じように人間のことばを、つかいました。

ああ、なんということでしょう。二ひきとも、ほんとうの豹ではなかったのです。豹の皮をかぶった人間だったのです。

「きさま、だれだッ、明智小五郎か?」

黄金豹が、うめきました。

「ちがう。おれは明智先生の弟子だ。今夜、きさまがしのびこんでくるから、金庫の中で待ちぶせしていろと、たのまれたんだ。そして、きさまの化けの皮を、はいでやれといってな。」

「ちくしょう! たくらみやがったな。だが、きさまなんかに負けるもんか。おれは、千年のこうをへた、黄金豹だぞッ!」

「なにをッ! 人間のくせに、ほらをふくな。人間と人間なら、きさまなんかに負けるもんかッ。」

「ウフフフ……。おおきなことを、ほざいたなッ。見ろ、こうだッ!」

悪獣黄金豹は、こちらのゆだんをみすまして、パッと上からのりかかってきました。そして、二本の前足で、明智の部下ののどを、ぐんぐん、おさえつけるのです。