Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
大トランクの出発
あのあき部屋のドアがスーッとひらき、中からマユミさんが出てきたではありませんか。そして、幽霊のように、足音をたてないで階段をおり、明智探偵の部屋へはいっていきました。
だれかが、助けたのでしょうか。
それにしては、助けた人の姿が見えないのがへんです。
ひとりで、ぬけだしたのでしょうか。それも考えられないことです。
あんなに厳重に手足をしばられたうえ、トランクにはかぎがかかっていたのです。どうしてぬけだすことができましょう。
明智探偵の部屋へはいってきたのは、マユミさんの幽霊なのでしょうか?
大トランクの出発
さて、その夜の九時ごろのことです。同じアパートの二階に住んでいる小説家の人見良吉が、明智の応接間へはいってきました。
「明智先生、ぼく、これから、ちょっと旅行してきます。京都まで夜汽車です。二―三日で帰ります。小説の種さがしですよ。……おや、明智先生、あなた、顔色がよくないようですが、どうかなさったのですか。」
人見さんが心配そうにたずねました。明智探偵はつくえの前にこしかけたまま、がっかりしたような声で答えます。
「あなただから、うちあけますがね。