Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
ふたりの老人
東京都の西のはし、西多摩郡に、平沢という村があります。多摩川の上流に近い山の中で、けしきのよい小さな村です。
その村はずれに、一軒のわらぶきの農家があります。いちばん近い家でも、百メートル以上はなれているという、さびしい一軒家です。
このごろ、そこへ、見なれぬ人たちが住むようになりました。しらが頭に、白いあごひげのはえた、七十にちかいようなおじいさんと、十六―七のいなかむすめと、十二歳ぐらいの男の子と、としとったばあやとの四人ぐらしです。
いなかむすめは、あまり美しくありませんし、男の子も、黒くよごれたきたない顔をしています。ふたりは、きょうだいのようですが、学校へもいかず、山へ遊びにいくわけでもなく、いつも、一間にとじこもって、本を読んでいます。なんだか元気のない子どもたちです。
おじいさんも、畑仕事などしないで、たいていは家にいて、草花などのせわをして、暮らしています。
ある朝はやくのことでした。ちょうど、夏で、縁がわの前には鉢植えのアサガオがたくさんならんでいて、赤や青や紫の大きな花が、美しくひらいていました。
カーキ色の仕事服をきたおじいさんは、その前にしゃがんで、アサガオの葉の虫をとっていましたが、そのとき、