Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
穴の上から
水の中へもぐってみても、助かるみこみはありません。ゴングはかくごをきめて、頭の上にふりそそぐ、砂や小石を、じっとがまんしているほかはないのでした。
穴の上から
防空壕の上の土手では、シャベルで掘れるだけ掘ると、あついコンクリートが、あらわれてきました。防空壕のてんじょうにあたる部分です。
もうシャベルでは掘れませんから、用意してあった電気さく岩機を庭の電灯線につないで、土手の上にはこび、コンクリートをこわしはじめました。よく、道路工事などで、労働者が長ぼそい機械を地面に立て、上から両手でおさえつけて、ダダダダダ……と、コンクリートをこわしているでしょう。あの機械なのです。
ゴングが地震だと思ったのは、このさく岩機のひびきでした。頭の上から落ちてきたのは、コンクリートのかけらだったのです。
見ているまに、さしわたし五十センチほどの穴があきました。待ちかまえていた明智探偵は、懐中電灯で、その穴の中を照らしました。
穴の下は水でいっぱいです。その水の中から、あわれなゴングの首が浮きあがっていました。頭には、まだネズミがとまっています。そして顔じゅう血だらけなのです。