Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
「いまね、あやしい男が、このうちへ、しのびこむのを見たんだよ。おとうさんか、おかあさんがいたら、ぼくにあわせてくれない?」
「ええ、いいわ。こちらへいらっしゃい。」
少女はそういって、奥の方へはいっていきます。なんだか、ひどく、おませさんのようです。
小林君がついていきますと、少女は応接間のような洋室へはいり、スイッチをおして電灯をつけました。むかしの西洋の絵で見るような、古いりっぱな家具がならんでいます。いっぽうの壁には、石炭をたくだんろがついていて、その上の壁に、大きな鏡がはめこみになっています。
少女はそこにある、りっぱな長イスにこしかけました。すると、へんなことがはじまったのです。むこうの開いているドアから、一ぴき、二ひき、三びきと、ネコがぞろぞろ、はいってきました。十ぴき以上です。大きさも、毛の色も、みんなちがっています。
なかには豹の子のような、大きなぶちのネコもいます。小林君はそれをひとめ見たとき、黄金豹の子どもではないかと、ギョッとしたほどです。しかし、豹によくにているけれども、豹ではなくてネコであることが、わかりました。
その子豹のようなネコは、あとからはいってきたくせに、ほかのネコたちをおしのけて、少女のひざの上にのって、あまえるように少女の手をなめるのでした。