Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
黒いビロードのだぶだぶの上着をきて、大きな赤いネクタイをむすび、かみの毛をながくのばした、画家か詩人のような、三十五―六の男です。大きなめがねをかけています。
この人は人見良吉という、あまり有名でない小説家ですが、お金持ちとみえて、一月ほどまえに、このアパートへ越してきて、明智探偵と同じ二階の小さな部屋に、ひとりぼっちで住んでいるのです。人見さんは、探偵小説家ではありませんが、探偵めいたことがすきで、よく明智探偵のところへ、話しにくるのでした。
「じつにおどろくべき怪物が、あらわれましたね。あなたの助手のマユミさんがおそわれたところをみると、どうやら、あなたに挑戦しているらしいではありませんか。」
人見さんが、ひたいにたれかかる長いかみを、指でかきあげながらいうのです。
「そうかもしれません。とほうもないことを考えだすやつも、あるものですね。」
明智が、にこやかに答えます。
「それにしても、空に巨人の顔があらわれたり、池の中から、巨人の顔が、浮きあがったりしたのは、いったい、どういうしかけでしょうね。あなたは、あれも、人間のしわざとお考えですか。」
「むろん、そうですよ。