Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
そして、長い時間、おおぜいの人に見られているんだから、とてもごまかせやしない。あれは、やっぱり豹にちがいないよ。金色に光っているのは、金のこなをにかわでといて、ぬったのかもしれない。黄金の豹なんて、いかにも、きみが悪いからね。みんなを、おどかすために、そんなことをやったのかもしれない。」
「だが、あの豹は、どうして、煙のように消えてしまうんだろう。そこがわからないよ。じいさんが毛がわをきて、化けているのなら、消えたりあらわれたりするのも、わけはないけれども、そうじゃないとすると、じつにふしぎだね。やっぱり、お化けの、まぼろしの豹かしら。」
園田君が、そういったときでした。どこかで、「えへへへ……。」という、いやな笑い声がしました。
二少年は、それを聞くと、ハッとしたように顔を見あわせました。部屋には、ふたりのほかに、だれもいません。では、ドアの外の廊下に、なにものかがいるのでしょうか。
園田君は、すばやく立っていって、パッとドアを開きました。廊下には、明るい電灯がついています。その電灯の光の中には、だれもいないのです。ねんのために、まがり角まで走っていって、むこうを見ましたが、そこにも人かげはありません。