Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
前足を立てて、神社の前にあるコマイヌのように、ちょこんとすわっているのです。
「わあ、こいつはりっぱだなあ、まるで生きてるようだ。」
「見たまえ、目が青く光っているぜ。今にも、とびかかってきそうだね。」
「それにしても、こんな大きな豹のおきものなんて、じつにめずらしいよ。しかも、全身金色に光っているんだからね。」その前を通る人たちが、口々にほめたたえています。
ひとりの紳士が、店のおくにいる支配人の前へいって声をかけました。
「あすこにある金の豹は、みごとなものですねえ。いったいだれの作ですか。時代はいつごろのものですか。」
すると支配人は、びっくりしたような顔をして、
「エッ、金の豹ですって? そんなものは、陳列してないはずですが、どこでごらんになりました?」
と聞きかえすのです。
「どこって、ほら、あすこに、おおぜい人が集まっているでしょう。仏像のならんでいるそばですよ。」
「へえ、そうですか。へんだな、うちに豹のおきものなんてないのですがね。」
支配人は首をかしげながら立ちあがって、いそいでそこへいってみました。客をかきわけるようにして前に出ますと、そこに、大きな金色の豹が、うずくまっているではありませんか。