Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
むろん、それを持って逃げだすつもりでしょう。やがて、板戸をひらいて、とびだしてくるかもしれません。そう考えたので、小林君は廊下のまがり角までもどって、そこに身をかくし、そっと、ようすをうかがっていました。
しばらくすると、スーッと板戸がひらきました。そして、その中から出てきたのは……。
廊下のうす暗い電灯の光のなかへ、ピカピカ金色に光るものが、パッと、顔を出したのです。燐のように青く光る二つの目、恐ろしい口から、ニューッと出ている白い牙。やがて、たくましい前足を、廊下へ、ふみだしました。黄金豹です。じいさんの部屋にかくれていたのは……あの怪獣、黄金豹だったのです。
いまは、もう豹のぜんしんが、廊下にあらわれました。そして、ゆうぜんとして、こちらへ歩いてくるのです。うす暗い電灯の下でも、黄金のかがやきは目もくらむばかりです。
小林君は、とっさに、物置らしい部屋のドアをひらいて、その中に身をかくし、ドアを、ほそめにひらいて、豹の通りすぎるのをまちました。
その前を、黄金の怪獣は、スーッと、通りすぎていきました。すぐに、ドアから首を出して見おくりますと、豹は廊下を右のほうへ、まがっていきます。