Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「大逆の心起こしたばかりに、弟は、弟は、非業に死んだ」
「だからよ、敵を討てというのじゃ」
「あべこべにわれら討たれようも知れぬ」
「火をかけるのよ、な、小屋へ! ……宮家をはじめとして十人の者、周章狼狽して出て来ようわ。……そこを討つのじゃ、きっと討てる!」
「怨む! わしは、お前を怨む! 十津川の辻で、立て札の前で、お前があんなことさえ云わなかったら、わしは心など迷わさなかったものを! ……父上に反き妹に反き、天人共に許さぬ所業を! ……恐ろしくなったぞ、俺は恐ろしい! ……殺されるぞよ、われらこそ殺される!」
「臆病者め! 何が殺される! ……宮様討ち取り三日のうちに、六千貫の黄金を手に入れ、車の庄の主となり……栄耀栄華! アッハッハッ」
この時藁鳰の背後から、嬰児の泣き声が細々と、悲しそうに饑じそうに聞こえて来た。
「あッ」
と、大弥太は飛び上がった。
「あの声だ――ッ、あの嬰児の……わッ」
弓のように体を曲げ、星を一掴み掴むかのように、空に向かって腕をのばし、指を苦しそうに屈伸させたが、咽喉から血を吹き出して、ドッと仆れて動かなくなった。
「大弥太どうしたあ――ッ」