Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme

Aozora Bunko

栄二は撞木杖を突いて、海端のほうへもっと近より、眼をそばめて、汐干狩をしている人たちを眺めやった。――崩れた石垣の下から救い出されたときのことが、そしてそれからあとの、みんなの心のこもった劬りと心遣いのことが、改めてなまなましく思いだされた。――おれを助けるために、あれだけの人数が逆上したようになり、おれを慰め励ますために、あれだけの人数がまわりに集まってくれた。

「これは人間どうしの絆だ」と栄二は口の中で囁いた、「この寄場とおれを結ぶ絆だ、この絆は簡単に切れるもんじゃないんだ」

「岡安さんは心配してた」と側へ歩みよりながらさぶが云った、「――いま栄ちゃんと同じ部屋に、たちの悪い男がはいってるって、その男はいまになにか間違いを起こすだろうし、栄ちゃんはそれを黙って見てはいないだろうって、だからそんなことにならないうちに、栄ちゃんをここから出したいんだって」

栄二は振り向いてさぶを見た、「岡安さんが本当にそう云ってたのか」

「ああ」とさぶは頷いた、「いま聞いて来たばかりなんだよ」

岡安さんはやっぱり知っていて、なにかを待っているんだ。なにを待ってるんだろう、やつらが暴れだすのをか、それならいますぐだっていい筈じゃないか、やつらは公然と禁制の博奕をやっているし、そのため幾人かの役人が買収され、もっこ部屋の中がめちゃめちゃ