Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

ない様子だ。

ポンテ・トレーザの湖は、ラゴ・ディ・ルガノの入りうみのようになっている。電車は三時の発車で、まだ大分間もあるし、周りも大して広くないから、湖水を一周りしようと思ったが、乗り遅れると馬鹿馬鹿しいからやめてしまった。村はずれの湖水のふちの草原には、この温さにも雪がまだらに残っている、私はその枯草の上に外套をほうり出して、ビスキットをかじりながら、寝ころんだ。風は少しもなく、小春日のようにうららかで、湖を取りまく山々や、トレーザの村の白壁がはっきりと水に写っている、すぐ向うの山の陰が、サン・サルヴァトーレで、モンテ・ブレからうしろにつづく山々が望まれる。あおのくと、これもみずうみのように、静かに澄んだ大空に、昼の月影は仰がれた。

すっかりいい気持ちになって、うとうとしてしまった、何だか自分のうちのつい近所でも散歩しているようで、パンの食べかけを犬にやったり、口笛をふいて見たりするうちに、もうそろそろ時間だから、橋を渡ってもとの停車場に戻って来た、すぐ前のカフェーで絵ハガキを認めてると、遠い街道をゆくから車が湖を渡ってひびいて来る。

そのうち、駅夫がカフェーの窓をのぞき込んで、それではまいりますと云うから、電車が出るのかと思って身仕度をすると、奴は荷物を手車にのせて待っているんだ、なるほどルイノ