Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
詳しいことは、近藤君の記憶にもないというが、間もなく二組の登山者が、本当に運よく、小屋へ入って来たのだ、一組は、独逸人二人にガイド一人、一組は、米人と和蘭人で、ガイドが二人、この連中が手分けをして、一人はグリンデルワルトに医者と人夫を呼びに行き、一組はヘッスラーの捜索に、あとは小屋で私達につき添ってくれたのである。
夜通しグリンデルワルトへ下りた人夫は、医者と十二人のガイドを引っぱって、小屋へ着いたのが今朝の午前十時、白ら白ら明けに村を発って、ベールエックで朝飯をたべてやって来たのだ。
その中に、誰だかカフェーにパンと腸詰を持って来てくれた、考えて見ると、昨日の昼飯をアレトの雪の上で平らげてから、水の外には一口も食べなかったんだが、その割合に甘いとも思わなかった、近藤君はカフェーが済むと、早速シガーをくわえ込んで、パクリパクリ煙を吹くのが羨しくてならない。
「ドクター、どうだい、煙草でも喫わないか、シガー上げようか」
「シガーはいやだ、パイプがほしいんだが、アヴァランシュの騒ぎで何処かへ落しちゃった、村へ出るまで禁煙だ。ひどい目に逢ったよ、煙草はなくすし、折角撮したフィルムもすっかり落しちゃったし」