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Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

、もうどうしても動けなくなった。

フォイツは仕方なしに、流れに渡した小橋を渡って、野良仕事でもしていたらしい男を頼んで、村まで馬車を雇いにやった、その間、もう蒼白に日の強い、真昼の日影を、七葉樹の葉かげにさえぎって、私は草の上に、身動きさえも出来なかった。

半時間ばかりで、一頭立の馬車が来た、それに運ばれて、果樹の間を丘を登って村路に出ると、とっつきのレストランの前に馬をとめて、たてつづけにシュタインでビーヤを浴びて、漸やく人心地がついた。村ではもう評判になってると見えて、いろんな奴が馬車の廻りにたかって、遭難の様子をたずねる、なるたけ馬車を急がせて、グリンデルワルトの停車場に着いたのが午後一時、発車にもう間のない頃で、国境を固めに出る兵士が、私達の着くのを見ると、ばらばらっと客車から飛び出して、荷物を運んだり、私を抱いたりして、室の中につれ込んで呉れた。

若い連中が大勢やって来て、一人一人握手して、無事を祝してくれる、日本の汽車の中とは格段の相違で、私は故国では、とても味わえない悦ばしさに充たされた身体を、この室の中に横たえることが出来た。そして、汽車はリュチーネの流れに沿うて、白樺の林を走るのであろう、折り折り瀬の音も高く響く車窓に近く、積み上げてくれた外套の上に体をよせて、親友に告げるように、悉しく