Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
と止めたのを、この短歌で繰返している。
このくらいの技巧の歌は、万葉には幾つもあるように思う程、取り立てて特色のあるものでないが、何か悲しい響があるようで棄て難かったのである。
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術もなく苦しくあれば出で走り去ななと思へど児等に障りぬ 〔巻五・八九九〕 山上憶良
同じく短歌。もう手段も尽き、苦しくて為方がないので、走り出して自殺でもしてしまおうと思うが、児等のために妨げられてそれも出来ない、というので、此は長歌の方で、「年長く病みし渡れば、月累ね憂ひ吟ひ、ことごとは死ななと思へど、五月蠅なす騒ぐ児等を、棄てては死は知らず、見つつあれば心は燃えぬ」云々というのが此短歌にも出ている。「障る」は、障礙のことで、「百日しも行かぬ松浦路今日行きて明日は来なむを何か障れる」(巻五・八七〇)にも用例がある。
この歌の好いのは、ただ概括的にいわずに、具体的に云っていることで、こういう場面になると、人麿にも無い人間の現実的な姿が現出して来るのである。「出ではしり去ななともへど」というあたりの、朴実とでも謂うような調べは、憶良の身に即き纏ったものとして尊重していいであろう。