Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
「君を心に持つ」は貴方をば心中に持つこと、心に抱き持つこと、恋しくて忘れられぬこと、あきらめられぬことというぐらいになるが、「君を心に持つ」と具体的に云ったので、親しさが却って増したようにおもわれる。「吾妹子に恋ふれにかあらむ沖に住む鴨の浮宿の安けくもなし(なき)」(巻十一・二八〇六)、「今は吾は死なむよ吾妹逢はずして念ひわたれば安けくもなし」(巻十二・二八六九)等、用例は可なりある。
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君が行く道の長路を繰り畳ね焼き亡ぼさむ天の火もがも 〔巻十五・三七二四〕 狭野茅上娘子
同じく続く歌で、あなたが、越前の方においでになる遠い路をば、手繰りよせてそれを畳んで、焼いてしまう天火でもあればいい。そうしたならあなたを引き戻すことが出来ましょう、という程の歌で、強く誇張していうところに女性らしい語気と情味とが存じている。娘子は古歌などをも学んだ形跡があり、文芸にも興味を持つ才女であったらしいから、「天の火もがも」などという語も比較的自然に口より発したのかも知れない。そして、「焼き亡ぼさむ天の火もがも」という句は、これだけを抽出してもなかなか好い句である。