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Japanische Klassiker mit Furigana

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まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme

Aozora Bunko

併し、「戯わざな為そ」という句は、悪い調子を持っていて慈心が無い。とげとげしくて増上の気配があるから、そこに行くと家持の歌の方は一段と大きく且つ気品がある。「剣大刀いよよ研ぐべし」や、「丈夫は名をし立つべし」の方が、同じく発奮でも内省的なところがあり、従って慈味が湛えられている。仲麿は作歌の素人なために、この差別があるともおもうが、抒情詩の根本問題は、素人玄人などの問題などではない。よって此歌を選んで置いた。

○

大き海の水底深く思ひつつ裳引きならしし菅原の里 〔巻二十・四四九一〕 石川女郎

「藤原宿奈麿朝臣の妻、石川女郎愛薄らぎ離別せられ、悲しみ恨みて作れる歌年月いまだ詳ならず」という左注のある歌である。宿奈麿は宇合の第二子、後内大臣まで進んだ。「菅原の里」は大和国生駒郡、今の奈良市の西の郊外にある。昔は平城京の内で、宿奈麿の邸宅が其処にあったものと見える。一首は、大海の水底のように深く君をおもいながら、裳を長く引き馴らして楽しく住んだあの菅原の里よ、というので、こういう背景のある歌として哀深いし、「裳引ならしし菅原の里」あたりは、女性らしい細みがあっていい。