Japanische Klassiker mit Furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lesen Sie 万葉秀歌 (まんようしゅうか) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 213.820 Zeichen · 427 Bildschirme
がしてならない。「いふ」で止めた例は、「赤駒を打ちてさ緒引き心引きいかなる兄か吾許来むと言ふ」(巻十四・三五三六)、「渋渓の二上山に鷲ぞ子産とふ翳にも君が御為に鷲ぞ子生とふ」(巻十六・三八八二)があるのみである。
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池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入れな 〔巻二十・四五一二〕 大伴家持
大伴家持の山斎属目の歌だから、庭前の景をそのまま詠んでいる。「影さへ見えて」の句も既にあったし、家持苦心の句ではない。ただ、「馬酔木の花を袖に扱入れな」というのが此歌の眼目で佳句であるが、「引き攀ぢて折らば散るべみ梅の花袖に扱入れつ染まば染むとも」(巻八・一六四四)の例もあり、家持も「白妙の袖にも扱入れ」(巻十八・四一一一)、「藤浪の花なつかしみ、引き攀ぢて袖に扱入れつ、染まば染むとも」(巻十九・四一九二)と作っているから、あえて此歌の手柄ではないが、馬酔木の花を扱入れなといったのは何となく適切なようにおもわれる。併し全体として写生力が足りなく、諳記により手馴れた手法によって作歌する傾向が見えて来ている。そして其に対して反省せんとする気魄は、そのころの家持にはもう衰えていたのであっただろうか。